東大先端生命 合格体験記①

おそらく2年ぶりに投稿しました、お久ぶりです!はじめましての方こんにちは!

この記事を書いている日は台風が近くてなかなか洗濯物が乾かなく暇なのでこの記事を書いてみました。

 

令和4年度(2022)東京大学大学院新領域創成科学研究科の先端生命科学専攻の大学院試験の記録を中心に書いています。

院試はテキストの情報や過去問の解答など能動的に行動しない入手が難しいかと思います。そんな中この体験記を読んで少しでも進学先選びや院試の勉強の一助となれば嬉しいです。

是非最後まで読んでみてください!

 

1, 筆者のプロフィール

2, 先端生命科学専攻の試験について

3, 使用したテキスト

 

1, 筆者のプロフィール

 

まず、私自身少し特殊な経歴なので簡単な自己紹介をします。

高専の化学系→都内国立理系の生命系→東大院(来年度、2023年)

TOEIC 790点

上記にもあるように昔は化学専攻で大学に3年次編入して生命科学専攻に分野転向しました。また大学に来てから制度上ほとんど講義がなかったので生物をまともに勉強したことがない状況から院試の勉強がスタートしました。

例えば遺伝子発現って何?無機イオンは細胞膜を単純拡散する!

などという認識でした(笑)

少しでも生物を勉強された方からすると鼻で笑われそうですね。

ですので生物の知識が皆無でもしっかり対策していけば受かるので非生物系の方も是非参考に!

 

2, 先端生命科学専攻の試験について

 

先端生命科学専攻は

1日目 TOEFL ITPと生命科学および小論文

2日目 面接

となっています。

  • 注意点としては私が受ける前の年はTOEFLではなくTOEIC提出だったので先端生命受験を考えている方は自分が受ける年がどうなっているか募集要項を確認してみて下さい。

 

3, 使用したテキスト

 

使用したテキストとその感想にについてに紹介します。

 

生命科学

 

Essential 細胞生物学

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生命系における院試テキストの鉄板ともいえるテキストです。

結論から言うと先端生命を受ける方は優先度低めのテキストだと思います。

私は3月から5月までこのテキストを読みまとめノートを作りました。その感想として細胞生物学の分野にフォーカスされているので先端生命で求められていない知識まで記述されているからです。

細胞生物学のテキストであるため当然なのですが、カラーグラフィックが分かりすく参考程度に使用するのがベターなのではと感じました。

ですので次のテキストを最優先して勉強してみて下さい!

 

理系総合のための生命科学

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先端生命を受ける方には必須でバイブルといっても過言ではないでしょう。

毎年このテキストの範囲から出題される傾向が強いです。

このテキストを網羅しておくと過去問の解答作成が容易になります。

また、コラムの部分もしっかり勉強することをおすすめします。なぜならコラム部分の知識も記述問題として出題されることがあるからです。

デメリットを一つ挙げるとしたら代謝が網羅されていないポイントです。このポイントを解決するために次のテキストで代謝を勉強しました。

 

基礎からしっかり学ぶ生化学

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こちらは生化学のテキストになります。本来このテキストは東工大生命理工学院の院試対策に用いられることが多いです。(東工大併願してる方にもおすすめ)

代謝を覚えていない方におすすめテキストです。理系総合のための生命科学に記述されていない代謝を覚えるのに効果的です。

例えば、グリコーゲン代謝やペントースリン酸経路、尿素回路、β酸化など他にもいろいろ挙げられます。

また、このテキストの分子生物学分野も勉強することをおすすめします。頻出分野のサイレント変異(同義置換)やミスセンス変異(非同義置換)なども分かりやすく記述されています。

 

過去問

 

先端生命科学専攻のホームページに9年分公開されているのでそこからダウンロードできます。

過去問のダウンロード | 先端生命科学専攻 東京大学大学院新領域創成科学研究科

過去問の解答は研究室訪問で運がよければ入手できるのでめげずに先輩たちに聞いてみましょう。

ただし、重要なのは仮に解答を入手しても一度自分の手で回答集を作成してみましょう。意外と時間がかかるので最低1ヶ月くらいを見積もるといいでしょう。

 

高校生物

こちらは非生物系の方向けに紹介します。

 

高校生物 教科書

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私は1周するというよりかはいままで紹介したテキストの補助として使用していました。非生物系の方の場合、専門書を読んでいて用語や前提知識がかけているかと思います。そこで一度立ち止まって高校生物の教科書で勉強してから専門書に戻るというスキームで勉強していました。

 

大学受験Doシリーズ

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ある程度余裕をもって試験対策をしていたのでこちら2冊も勉強しました。前者について頻出分野であるハーディー・ワインベルグの法則の計算問題対策で集団遺伝分野の範囲だけ演習しました。後者は記述の型をマスターするため勉強しました。ただ、過去問から出題されそうな分野を厳選して演習していきました

特に生物系の問題に慣れていない方は後者は余裕ができたらおすすめです。個人的には最初の記述の型をマスターするメソッドだけ見るでもかちがあると思いました。

 

小論文

 

正直ほとんど過去問2年分くらいしか見ませんでした。

行った対策としては小論文の型やフレーズを身に着ける程度しかしませんでした。

 

TOEFL ITP

 

噂ベースですが足きりが存在し550点は欲しいといわれています(多分は自分はそんなにいかなかった)。

また、TOEFL ITPは対策に時間がかかるので早期から対策することをおすすめします。

 

TOEFL ITP 模試

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アプリで学習できるこちらの模試で対策しました。

公式問題種はスマホでリスニングが行えなったので上記のテキストで対策しました。

 

TOEFL ITP 単語

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TOEFLは単語量がTOEICと比較し圧倒的に多いです。

4月からスタートし5~6周しましたがそれでもlevel3~4の単語は覚えきれませんでした。単語は特に早めから覚えてといて損はないかと思います。

 

TOEFL ITP 文法

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TOEFL ITPの文法対策の鉄板本です。

分かりやすく解説されてあり1か月あれば1周できると思います。

 

そろそろ洗濯物が乾いたので今日のところはここまで!次回以降は先端生命の近年の傾向の変化や頻出分野、入試当日について紹介します。